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鼻尖軟骨形成

鼻尖軟骨形成は、鼻根部は高くしたくない、プロテーゼも使いたくない、鼻尖の形だけを整えたいと思っている方に最適です。
自分自身の組織である耳の軟骨を移植する方法で美容外科の極意のひとつです。

手術の概要

鼻根部は高くする必要はない、そのためシリコンプロテーゼを使わず鼻尖だけの形を整えたい。こんな方のために鼻尖軟骨形成と軟骨移植があります。
ただし、日本人、特に女性は鼻尖軟骨や鼻翼軟骨が殆ど無いため、鼻尖軟骨形成だけでは全く効果が現れないことも多いのです。こういう時は、鼻尖部に軟骨移植をすると効果がしっかり現れます。

症例

症例1

鼻翼軟骨を寄せ、耳介軟骨で鼻尖の形を作って移植しました。

鼻尖軟骨形成の術前

術前

鼻尖軟骨形成の術後

術後


鼻尖軟骨形成の術前

術前

鼻尖軟骨形成の術後

術後


軟骨のみで隆鼻鼻尖形成をする

鼻は高くしたいが、どうしてもシリコンプロテーゼに拒絶感がある。そんな方は多いと思います。
第二次世界大戦という戦火の中、戦傷者の増加とともに形成外科が発展してきました。つまり戦争で顔などを負傷し変形をおこしてしまった患者さまのQOL(クオリティオブライフ*1)を改善するために形成外科が台頭してきたわけです。
この頃から鼻の形成は軟骨や骨を利用してきました。特に軟骨は形態を作りやすくまた、肋骨の前の部分は大量に軟骨(肋軟骨)があることから採取に事欠かないことが、鼻や耳の形成に役立ったのです。

しかし、軟骨は移植すると変形しやすいという欠点があります。
また、肋軟骨は通常鼻を構成している軟骨に比べ硬すぎるというのも問題点でした。
さらに、肋軟骨を採取すると胸の下のところに大きな傷痕が残るということも考えておかねばなりません。

そこで、鼻の形成では肋軟骨ではなく耳介軟骨を利用するという試みが重ねられてきたわけです。耳介軟骨は柔らかく移植後の変形が起きにくいともいわれています。
ただし、移植後の吸収率は高いのです。
さらに、両耳介の軟骨量にも限りがあり、耳を変形させずに鼻を形成するには軟骨の量が不足することも多いのです。

どうしても、軟骨のみで隆鼻、鼻尖形成をするとしましょう。
そんな場合は、細長くした軟骨をつなぎ合わせこれを側頭筋膜で包みます。時に形態をL字にして鼻尖部を鼻翼軟骨や鼻柱の軟骨に固定します。鼻根部は骨膜下に固定します。
こうして、移植後の吸収を防ぎながら、なんとか形態を整えるようにするわけです。


*1 QOL(クオリティオブライフ) : 一般に、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた生活の質のことを指し、つまりある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念

手術の実際

手術のポイント

  • 軟骨部を十分剥離し、できるだけ軟骨形状を把握する。
  • 移植する軟骨に生体ノリを利用して固定を堅固にする。

術前

鼻尖軟骨形成の術前
鼻尖軟骨形成の術前
鼻尖軟骨形成の術前
鼻尖軟骨形成の術前

鼻の軟骨だけで形成する方法

両側の鼻孔内切開から鼻翼軟骨を十分剥離します。
鼻尖軟骨形成手術 鼻翼軟骨を十分に剥離する

鼻翼軟骨の一部を切除し、左右の軟骨同士を縫合し立ち上げていきます。
鼻翼軟骨の一部を切除
軟骨同士を縫合

さらに耳介軟骨の鼻尖への移植を行う場合

耳介軟骨を採取します。
採取した耳介軟骨
採取した耳介軟骨

鼻尖部の良い形になるように形成します。
鼻尖部の良い形になるように形成
鼻尖部の良い形になるように形成

これを両側の鼻翼軟骨の間に移植し、鼻尖を尖らすのです。この時、鼻柱を前へだすこともあります。
耳介何個値を移植

術後

鼻尖軟骨形成の術後
鼻尖軟骨形成の術後
鼻尖軟骨形成の術後
鼻尖軟骨形成の術後

「鼻翼軟骨を寄せるだけで鼻先がとがる」の怪

単純な軟骨寄せ

単純な鼻幅寄せ

だんご鼻を矯正するには、鼻先にある鼻翼軟骨をちょっとよせて縛れば簡単にできます」などということをよく耳にします。
はたして本当でしょうか?
日本人の鼻翼軟骨は、かなり薄く小さいことが多いのですが、女性ではそれが特に顕著です。
ですから、この弱々しい鼻翼軟骨を縛り上げても大した効果は得られないのですが、実はもっと怖い事がおこってしまします。

耳介軟骨を移植する

耳介軟骨を移植する

鼻翼軟骨は、立体的に複雑な形態をしています。日本人の女性では鼻翼のいわゆる小鼻部分の軟骨は、殆どありません。ですから、一般の日本人女性の団子鼻矯正では、小鼻のしっかりした男性や白人のように、まず、鼻翼軟骨の端を切除する必要は少ないのですが、その分単純に左右の鼻翼軟骨を縫い上げていくと鼻の先端は上へ移動してしまいます。
つまり、鼻が上を向く事(ぶた鼻)になるわけです。これを防ぐには耳介軟骨を移植して、鼻の先端を前方に向けることが大切なのです。

手術時間と術後の経過

手術は90分程度です。術後1時間ほどお休みになった後帰宅できます。鼻先にテープ固定を5日間ほど行います。軟骨採取部の耳には変形を防ぐ特殊ガーゼで固定しますが、5〜7日で取り除きます。
鼻孔内の抜糸は、10日目で行います。
手術の翌日から軽い洗顔、洗髪、シャワー浴が可能になります。ただし、ご自分でしっかり消毒処置をしていただきます。内出血は殆どありません。
腫れも1〜2週間でおおよそ引いてきますが、十分落ち着くのに1〜2ヶ月は必要です。
また、鼻先の硬さは6ヶ月くらい続くことがありますのでご承知ください。

アフターフォロー

術後次の日に傷のチェック、5日目にテープ固定を外します。7日目に耳のガーゼを除き、10日目に抜糸をします。術後1ヶ月、6ヶ月にデザインチェックをいたします。

この手術の利点と欠点

鼻尖軟骨形成(小鼻を小さく)の利点

シリコンを使いたくない人には、これしかありませんね。

鼻尖軟骨形成(小鼻を小さく)の欠点

なお日本人の場合は、鼻の軟骨だけの立て直しでは殆ど効果が現れ無いことが多いようです。結局、鼻の皮膚に内側から糸をかけ寄せるだけというプアーな手術で終わり、その結果すぐ元に戻ってしまうこともあるようです。
また、軟骨移植にしても、それを固定するのにかなり難儀をすることがあります。

鼻尖軟骨形成の手術の手術費用

項目 金額
(消費税別)
鼻尖軟骨形成(鼻柱形成・鼻幅寄せ・耳介軟骨移植を含む) 65万円
鼻尖形成(団子鼻矯正)(軟骨移植、真皮移植) 60万円
鼻柱形成(鼻中隔延長術)(耳介軟骨移植) 40万円

鼻尖軟骨形成の手術の詳細情報

施術時間 約90分
施術後の通院 翌日傷チェック。5日目にテープ固定を外します。7日目に耳のガーゼを外します。10日目に抜糸。術後1ヵ月、6ヵ月にデザインチェック。
腫れについて 1〜2週間でおおよそ引いてきますが、十分おちつくのに1〜2ヶ月は必要です。
カウンセリング当日治療 本的に不可。感染症の血液検査結果があれば可能。
入院の必要性 不要
麻酔 局所麻酔
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