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プロテーゼと耳介軟骨による隆鼻術

鼻根部(鼻の根元)も高くしたいが、鼻尖部も尖らせたい、という方にお勧めの美容外科の手術です。

手術の概要

マイケルジャクソン氏の鼻が崩れた話しは有名ですよね

昔、硬めのプロテーゼで鼻すじを通し、鼻を高くまた鼻尖部を尖らせる手術が多くのトラブルを招きました。今は亡きマイケルジャクソン氏の鼻が崩れた話は有名ですよね。

酒井形成外科では、3DCTスキャンによる症例を数百例観察してみました。その結果、昔の硬いプロテーゼでさえ鼻骨には影響を与えていない事が判明しました。
つまり、鼻のシリコンプロテーゼが悪さをするのは、鼻尖部の皮膚にほぼ限るということです。

そこで、鼻根部はプロテーゼ、鼻尖部は自分の軟骨という組み合わせがベストと考えました。すべてを自己軟骨で形成するには両耳介軟骨をすべて使っても不足することがあります。かといって、肋軟骨(肋骨)まで採取するのはかなり大掛かりです。しかも、耳介軟骨では美しい鼻を作るのはなかなか困難なうえ、数年後変形する危惧もあります。

というわけで、鼻根部には比較的安全な柔らかいシリコンプロテーゼを使い、鼻尖部や鼻柱部には自己軟骨を使用すれば、変形もせず、美しい形の鼻、しかも鼻尖部はきわめて安全という理想論が生まれます。
特注の極めて柔らかいプロテーゼを一種のフレームとして考え、ここに耳介軟骨を固定・移植する画期的な手術法が、酒井形成外科のプロテーゼ耳介軟骨手術です。


症例

症例1

鼻すじ全体を通しながら特に鼻尖部を尖らせました。 また、やや垂れ気味の鼻尖部を上向きにしました。

プロテーゼと耳介軟骨による隆鼻の美容整形手術の術前症例

術前

プロテーゼと耳介軟骨による隆鼻の美容整形手術の術後症例

術後6ヵ月


症例2

鼻根部を高くするとともに、女性らしいS状カーブを抽出してみました。

プロテーゼと耳介軟骨による隆鼻の美容整形手術の術前症例

術前

プロテーゼと耳介軟骨による隆鼻の美容整形手術の術後症例

術後6ヵ月


症例3

鼻すじを通すとともに、アップノーズ(ブタ鼻)を下げました。子供のような幼さを無くし、大人の美しい鼻を表現しました。

プロテーゼと耳介軟骨による隆鼻の美容整形手術の術前症例

術前

プロテーゼと耳介軟骨による隆鼻の美容整形手術の術後症例

術後


症例4

耳介軟骨だけでなく真皮脂肪を使い複合的に鼻筋を通しました。正面からはしっかり鼻すじが通ったことが分かります。また、側面からは丸みの強い鼻尖部を自然な感じに尖らせたことも美しさにつながります。

プロテーゼと耳介軟骨による隆鼻の美容整形手術の術前症例

術前

プロテーゼと耳介軟骨による隆鼻の美容整形手術の術後症例

術後


プロテーゼと耳介軟骨による隆鼻の美容整形手術の術前症例

術前

プロテーゼと耳介軟骨による隆鼻の美容整形手術の術後症例

術後


手術の実際

手術のポイント

  • プロテーゼに固定する軟骨の位置を十分吟味する。特に鼻柱下点の位置が美しい鼻の決め手になる。
  • プロテーゼと耳介軟骨による隆鼻の美容整形手術の手術のポイント
  • 軟骨採取部位の耳介には変形を防ぐため特殊ガーゼ加工(タイオーバー)を施す。
  • 軟骨付きプロテーゼは骨膜下と鼻中隔にしっかり固定する。
  • 特に鼻尖部の軟骨形態を慎重に作成する。意外に下方での高さを作る事がポイント。
  • 軟骨が大きめの場合や、以前のプロテーゼを除去し安全な隆鼻に切り替える手術では、鼻尖部の皮膚が薄く変形している場合もあり、その時は側頭筋膜や真皮脂肪を変形した皮下に移植する場合がある。

鼻尖(鼻先)をプロテーゼだけで尖らせる事はとても怖い!

マイケルジャクソン氏が白人の鼻に憧れ、鼻筋を高く通し、鼻尖部をしっかり尖らせすぎたため後年「鼻がくずれた!」と多くの人々を叫喚させた事は、まだ有名な話です。
これは、鼻尖部を尖らせるのに、プロテーゼの先端のシリコンを硬く厚く尖ったものを使用したためなのです。そのため、鼻先の皮膚の血行が悪くなり内側から皮膚が薄く変形してしまったことが原因です。

鼻尖(鼻先)をプロテーゼだけで尖らせる事はとても怖い!

形態を整えた耳介軟骨をシリコンプロテーゼの上に接着
形態を整えた耳介軟骨をシリコンプロテーゼの上に接着

そこで、まず、プロテーゼは固形シリコンでもとても柔らかい物を特注します。鼻根部は柔らかいシリコン製プロテーゼが骨膜下に収まっていれば安全は確認されていますので、よほど大きな物を入れない限り問題は少ないといえます。
鼻尖部は徹底的に薄く加工します。そこに後自分の耳の軟骨を採取し、形態を整えて加工したプロテーゼに接着します。時にこの自家軟骨を装着したプロテーゼの鼻尖部に側頭筋膜や真皮脂肪で包みさらに安全性を確保することもあります。
プロテーゼだけの隆鼻では鼻根部を高くすることはできても、鼻尖部を尖らせることは危険です。しかし、この方法ではご自分の身体の組織の一部で鼻尖を形成するため、安全性は高まると考えられます。

鼻尖(鼻先)をプロテーゼと耳介軟骨を組み合わせると安全

術前

プロテーゼと耳介軟骨による隆鼻の術前の状態です。
紫色の線は、プロテーゼの入る予定位置のデザインです。
プロテーゼと耳介軟骨による隆鼻の術前症例
プロテーゼと耳介軟骨による隆鼻の術前症例

耳介軟骨を採取

まず、耳介軟骨を採取します。耳の後ろ側から切開を入れ、耳介軟骨を採取します。
耳の裏側から切開を入れ、耳介軟骨を採取します
耳の裏側から切開を入れ、耳介軟骨を採取します

片方から親指の爪ほどの大きさの軟骨が採取できます。
採取された軟骨は場所により厚みがある所と薄い所がありますのでうまく形を形成します。
採取した耳介軟骨
採取した耳介軟骨

耳介は縫合したあと変形を防ぐ為にガーゼを挟み込むように縫い合わせます。
これをタイオーバーといい、術後5〜7日で除去します。
耳は縫合した後にタイオーバーで変形を防ぎます
耳は縫合した後にタイオーバーで変形を防ぎます

プロテーゼの作製

耳介軟骨

1.耳介軟骨

柔らかいシリコンプロテーゼ

2.柔らかいシリコンプロテーゼ


シリコンプロテーゼに耳介軟骨を乗せます

3.シリコンプロテーゼに載せます

耳介軟骨とプロテーゼを接着

4.接着します


完成したプロテーゼ

5.完成したプロテーゼ

この軟骨付きプロテーゼを移植します

6.この軟骨つきプロテーゼを移植します


軟骨つきプロテーゼの移植

鼻翼軟骨と鼻背軟骨の上、鼻骨骨膜下を剥離し、軟骨付きプロテーゼを入れる空間をつくります。 この時、鼻柱の鼻翼軟間の間も十分剥離する。
鼻翼軟骨と鼻背軟骨の上、鼻骨骨膜下を剥離し、軟骨付きプロテーゼを入れる空間をつくります

軟骨付きプロテーゼを挿入する。
軟骨付きプロテーゼを挿入

鼻骨骨膜下を十分剥離し、同時に鼻柱の左右の鼻翼軟骨の間を剥離します。鼻中隔下制筋は切離します。
ここに軟骨つきプロテーゼを挿入します。
鼻根部では骨膜下、鼻柱基部では左右の鼻翼軟骨の間にプロテーゼを固定するのです。
これにより、術後移植軟骨が変位することありません。また美しい形態が保持できます。
鼻根部では骨膜下、鼻柱基部では左右の鼻翼軟骨の間にプロテーゼを固定
鼻根部では骨膜下、鼻柱基部では左右の鼻翼軟骨の間にプロテーゼを固定

シーネを添えて手術を終了します

最後にシーネを添えて手術を終了します。シーネは5〜7日間テープで固定しておきます。
プロテーゼと耳介軟骨による隆鼻、シーネによる固定
シーネによる固定

術後

術後6カ月の状態です。
プロテーゼと耳介軟骨による隆鼻の術後6ヶ月後の状態
術後6カ月

柔らかいシリコンプロテーゼは自分の鼻骨に影響を与えない

最近ではCTスキャンから顔面骨の立体画像をパソコンでみれる様になりました。ここ数年、私は鼻のシリコンプロテーゼが入っている方の3DCT画像を多数見てきました。
その結果、鼻のシリコンプロテーゼが鼻骨に影響を与えていることは、殆ど無いことがわかりました。
硬すぎるシリコンプロテーゼの使用や移植位置を誤った症例等では、以前多くのトラブル例が問い正されていました。
しかし、鼻尖部さえ注意すれば、プロテーゼと耳介軟骨による隆鼻術は、概ね問題は少ないと考えられます。

柔らかいシリコンプロテーゼは自分の鼻骨に影響を与えない 3DCT写真

合併症

手術は1時間程度で終了します。手術当日はガーゼ等とテープで圧迫します。
手術翌日に医師のチェックを受け、問題が無いようでしたら傷はご自分で消毒できます。術後の痛みも殆ど無いようです。
傷の上にガーゼ等を貼る必要は無く、傷は解放にします。
洗顔や洗髪も普通にできます。ただし、その後はしっかり消毒をします。1週間後に抜糸をします。

手術時間と術後の経過

麻酔は、眼窩下(がんかか)神経ブロックに局所麻酔を組み合わせた方法を用います。ブロックによりかなり痛みは抑えられ、とても楽に麻酔注射を受けられます。もちろん、意識を一時的に中断させる静脈麻酔を併用することも可能です。
手術は1時間程度です。術後1時間ほどお休みになり帰宅することができます。
術後、鼻にはシーネ(ギプス)を施しますが、5日目にははずします。
また、軟骨採取部位の耳介には変形を防ぐ、特殊ガーゼ加工をします。これも5〜7日で除去します。
鼻孔内の傷の抜糸は術後10日で行いますが、特に目立つものではありません。内出血は殆どおこりません。
腫れがひくのに、正確には1〜2ヶ月を要しますが、10日もすれば一般的な生活に支障がない程度に落ち着きます。ただし、鼻先の硬さは6ヶ月程度続くことは御承知下さい。

アフターフォロー

術直後は鼻だけでなく、やや目が腫れることがあります。帰宅時にはマスクが必要と思いますが、酒井形成外科にご用意してあります。
術後の翌日から軽い洗顔や洗髪、シャワー浴は可能です。もし、鼻を固定しているテープが取れてしまった場合にはご来院下さい。
抜糸までは、ご自分で消毒していただきます。洗顔や洗髪後消毒液と抗生剤ローションで鼻孔と耳の後ろを消毒するだけで大丈夫です。抗生剤ローション等はご用意しています。
テープ固定がはずれたら、お化粧も可能です。
通院は、術後翌日、5日目テープ固定はずし、10日目抜糸、3週間目と2〜3ヶ月後の術後チェックです。

この手術の利点と欠点

プロテーゼと耳介軟骨による隆鼻術の利点

鼻尖部を作るのに自分の軟骨を利用するため、きわめて安全です。
プロテーゼだけで鼻尖を尖らせると、マイケルジャクソン氏のように後年プロテーゼが飛び出す不幸にみまわれる可能性があるのです。
また、小さな傷で手軽に最大の効果がでます。鼻尖軟骨だけの形成のように、殆ど効果が無かったということはありません。

プロテーゼと耳介軟骨による隆鼻術の欠点

シリコンプロテーゼは必須材料になります。どうしてもプロテーゼが嫌だという人には施術できません。

プロテーゼと耳介軟骨による隆鼻術の手術費用

項目 金額
(消費税別)
シリコンプロテーゼによる隆鼻(I型) 25万円
軟骨移植、真皮移植とシリコンプロテーゼ(L型) 55万円
他院プロテーゼ抜去 20万円

プロテーゼと耳介軟骨による隆鼻術の詳細情報

施術時間 1時間程度
施術後の通院 翌日傷のチェック。5日目にテープ固定外し。10日目抜糸。3週間目と2〜3ヶ月後にデザインチェック。
腫れについて 完全に引くには約1ヶ月。ただし、10日程度で日常生活に支障はなし。
カウンセリング当日治療 基本的に不可。感染症の血液検査結果があれば可能。
入院の必要性 静脈麻酔使用時に必要の可能性あり
麻酔 神経ブロック、局所麻酔(静脈麻酔も可)
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